1階平面図

1階は南側と西側をアパートに囲まれています近隣商業地域ですがそれぞれのアパートが隣地境界線より40~50CMしか離れていません朝日は1階には店の部分しかあたりません(建物の東側)住む為の建物であれば北側に配置すると南側と西側に 広いスペースがとれ朝から夕方まで日差しが途切れることは無いでしょう 店舗併用住宅では駐車スペースを2台確保しようとすると1、店の前面 (東側18M道路)か 2、店の北側 (北側10M道路)がよく 1、を選ぶと建物が奥側に引っ込んでしまいます 結果2、 店の横(10M道路沿い)に駐車スペースをつくりました 建物の構造上カーピロティ―(横面が柱状)はあまり良くはありません 西側を壁にしたほうが強度はでますが玄関と玄関ホールが建物の 中央にあるため少しでも採光をとる為にあえてピロティ―にしました また車の乗り降りの時雨が降っていても濡れずにすむでしょう 店と玄関ホールはコンクリート土間むきだしですので店の床はクッションフロア― 玄関ホールは靴を脱ぐところにこあがり風デッキを作ったり今流行りのテラコッタ(磁器質タイル)を貼ったりします
2階平面図

予算上WCと寝室しかドアがありません サニタリーや和室の建具は後々作ってみたいと思います居間につながる和室は普通は客間として使う事が多いですが昔でいう茶の間として毎日使う部屋にします南側のアパートの 窓が和室のところにあり窓が作れませんでした 階段上部にらんま用窓(高さ30CM横180CM)をトップライトとして付けます 朝日が入ると思います バルコニーは4,5畳あり、すのこ状ウッドデッキ風にします バルコニーと階段の手摺りやデッキ板は予算上梁だけを渡しておいて自分で作ります LDKの上部小屋梁は剥き出し最大4,8Mの吹き抜けで山小屋をイメージしてます 内装は石膏ボードのみ後々ペイントします 壁と天井の角には廻り縁は付きますが壁と床の角の幅木は付きません コストダウンのために幅木をやめましたが隙間を目隠しする為の幅木を使わないと大工さんがたいへんだと思います
N値計算

N値計算はドアや窓がついてない壁(耐力壁)の強さをもとに基礎からの引き抜き強度(地震の時上下や左右に力が加わります)を計算して柱と横架材を補強する金物を選定する為の簡易計算式です
今までの住宅建築は大工さんのカンや経験でこの金物を選んで付けてました 阪神大震災以降、柱1本1本に金物を付けなければならないと建築基準法が改正されました しかし建築基準法にも金物配置推奨例がありますが
そのとうりに金物を選ぶと金物だけで金額がかさんでしまいます それをできるだけ最小の金物で補強する方法がN値計算です 設計士が認識していれば計算してもらえるでしょうが今回は自分でやらなければいけません
左の図は建物の南側軸組図です まずX1の柱を計算をしてみましょう 2階部分の公式はN=A1XB1-L NはN値、A1はその柱の壁倍率の差(ただし筋交いを付けた壁の補正値を加える)B1は押さえ効果係数0,5(出隅は0,8)
Lは鉛直荷重係数0,6(出隅は0,4)実際に数字を入れてみます A1は右側しか耐力壁がないので30X90筋交いの壁倍率 1,5そして補正値は柱脚に筋交いが付いているので-0,5 合板(壁倍率2,5合板は補正値なし)
もはるので合計3,5 出隅の柱なのでN=3,5X0,8-0,4が計算式です N=2,4 1階部分の公式はN=A1XB1+A2XB2-L NはN値、A1はその柱の壁倍率の差(ただし筋交いを付けた壁の補正値を加える)
B1は押さえ係数0,5(出隅は0,8)A2は2階の柱の壁倍率の差(ただし筋交いを付けた壁の補正値を加える)2階に柱が無い場合は0 B2は2階の押さえ効果係数0,5(出隅は0,8)Lは鉛直荷重係数1,6(出隅は1)なので
布基礎とべた基礎

基礎 はじめはベタ基礎を希望していましたが設計者がベタ基礎経験が無く布基礎プラス鉄筋入り土間コンになりました基礎外周にスチレンボード土間下にスチレンボードをひき詰めた基礎断熱です 1階は店舗(16畳)のためコンクリート土間あらわし残りの16畳は玄関ポーチと玄関ホール(6畳)ボイラー室、WC(ボイラー室とWCは配管のため床を作ります)床を作らないのでコストダウンになります 基礎断熱の為土台には防腐剤は塗りません米つが(防腐土台)は価格が安く建売住宅などで多く使われていますが今回ははじめから考えていませんでした
見積もり
見積もり 1回目の見積もりでは建物だけで2450万円内装クロス仕上げ、照明器機、押し入れ、クローゼットは各部屋一つずつついてました玄関ポーチ、キッチンタイルも標準仕様でした予算は1600万位を見込んでいた為 あまりの差に建てることは無理なのかなと、思いました大手住宅メーカーや中規模メーカーの企画住宅は1700万円以下の住宅がたくさんありますここで一気に工事単位で見積もりからはずしてもらうことにしました クロス工事 なし タイル工事 なし 当然押し入れクローゼットの建具 なし 表面を美しく飾る物全てをけずりましたその結果1850万円まで落としましたが目標にはほど遠くしばらく考える時間が必要になりました。
予算
見積もり 借り入れ額(予算)の上限が決まっているため3階建て1850万円の見積もりでは建てようが無くここにきて 急きょ2階建てに変更せざるを得なくなりました建坪16坪3階建てを建坪6坪増やして22坪2階建て にプラン変更することにしました 基礎は6坪分布基礎を増やし1階カーピロティ2階は和室7,5畳とデッキ風バルコニー4,5畳をつくります既存の設計では2階LDK16畳、寝室8畳、サニタリー(WCを含む)8畳 の構成はそのままにしています部屋数はこのままでは2LDKなので屋根形状を片流れにすれば小屋裏スペース(3階建て設計ではスノーダクトでした)をとることができたりない部屋数をカバーできます軸組みも内容変更しました 柱及び土台12CM角から10,5CM角へ材質は松集成材のまま、土台もひばのままです収納はまったく無く内装もしない階段部分の手摺り、バルコニーデッキ部分建具もWCのドアと寝室のドアの3枚しかありません 今の建売住宅では標準仕様の24時間換気、セントラルヒーティングまありませんFFストーブ1階に2機がけです最終見積もり消費税込み1590万円なり。
建築基準法
大きな地震があるたび建築基準法が改定され設計士でさえ新しい情報を認識するのが大変そうです 私は自分の家を考えるにあたって1年ぐらいインターネットを使い木造住宅について調べてきました 実際現場にたずさっわてきている建築会社の方々と話をしてみて私が認識していることでも現場のかたがたは認識されておらずそのギャップにおどろかされました今回私は自分自身でアンカーボルトや構造用金物の選定を 耐力壁によるN値計算をしてそれをもとに建築してもらう事にしましたが 建て主側に知識が無い場合は10年以上前に立ててたようなつくり方で建てられてたのかな?合板については従来FC0とかFC1とかで表してましたがFC☆☆☆☆と言う形に なったようです☆が多くなるとホルムアルデヒドが少ないようです今回はFC0合板を使います屋根及び外壁はガルバリウム鋼板を使います当初外壁にガルバスパンドレルを使おうと思いましたが需要が少ない為か単価が高く厚さ25MMのガルバサイディングになりました サッシは一般的には樹脂ペアガラスが主流ですが準防火地域なので延焼のおそれのある部分 隣地から1階3M2階5Mはアルミサッシの2重窓で鉄線入りの窓です。