カットスタジオK未完成住宅

構想3

基礎断熱

今回の基礎にも採用した基礎断熱を紹介します 布基礎でもべた基礎でも基礎断熱ができます 布基礎の場合基礎の内側、外側、内外両方にスチレンボードをはります 基礎の内側は0,1MM以上の防湿ポリエチレンシート張りか 土間コン60MM以上打設 べた基礎の場合基礎の内側、外側、内外両方にスチレンボードをはります 本州以南はシロアリが出るため内側に断熱材をはるのが多いようです 外側にスチレンボードを張るとコンクリートと断熱材の間をシロアリが通って(蟻道ギドウ) 土台を食べて腐らせます シロアリが出ない地域は内側でも外側でもいいと思います 基礎に通気口や通気土台がある基礎は基礎内側が外気とおなじ温度になります そういう基礎は床で断熱しますが基礎断熱の基礎の内側は室内と考えて床断熱はしません 基礎断熱は通気口や通気土台もありません 基礎と土台は気密パッキンで外気が内側に入らないようにします 床下からの湿気を遮断して乾燥状態を保ちます土間をコンクリートで覆っている場合は床下収納などに利用できます 1階に店舗があるため床をつくりませんでしたが基礎断熱がどれほどのものか住んでみないと実感できません

 近隣商業地域

近隣商業地域(準防火地域)今回は用途地域、近隣商業地域(準防火地域)なので建ぺい率、80% 容積率、200%です 土地が50坪なので50X80%=40坪の建坪 延べ床面積50X200%=100坪までなら建てられます 準防火地域の規制としては 屋根、軒天は不燃材料、屋根は金属板や瓦 軒天スレート(セメント系)ボード(今回軒天有孔ボード(穴がいっぱい開いている板)は建築許可がおりませんでした)開口部(ドア、窓)は延焼の恐れがある部分1階隣地境界線3M2階隣地境界線5M を乙種防火扉や網入りガラス窓(金属製)にしなければいけません 外壁は防火構造認定のとれている25MMサイディング(一般的に使われている15MMや18MMのサイディングは下地に石膏ボードを張らなくてはいけません) 一般的な住居地域より規制が多くコストに負担がかかります 最近流通量が多い樹脂や木製のサッシ、ドアなどは使えない場所があり今回は延焼の恐れがある部分は昔からあるアルミサッシ2重窓延焼の恐れが無い部分は樹脂サッシペアガラスを使い分けます 単価は樹脂サッシのほうが安くなります 色は白に統一できても窓枠の幅が不ぞろいになり(樹脂サッシのほうが厚い)見た目が変ですがいたしかたありません 換気口も開口とみなされて延焼の恐れのある部分は防火シャッター付き(一定の熱を感じると 自動的に換気ダクト内が閉じられる)の換気口です あと高さ2M以上のカーポートや塀なども木製はだめで不燃材料(鋼鉄製やコンクリ、ブロック製)でなければいけません逆に日照規制や北側傾斜や高さ制限など住居地域の規制は 適用されないので3階や4階建てが建てることができます 当初3階建てを計画していたのも土地を有効利用(ガーデニングや畑)したくて計画しましたが予算の都合により2階建てに変更しました

充てん断熱と 外張り断熱

充てん(内)断熱と外貼り(外)断熱 現在の木造軸組み工法の家は柱と柱の間に断熱材を入れる内断熱が主流です 大工さんがロール状になった断熱材を柱の間に入れて気密シートを貼って室内の水蒸気を壁内に入らなくすることで壁内結露を防ぎ 外側は透湿シートを貼って壁内にたまった湿気を通気層に逃がす方法です 15、20年くらい前の住宅では気密シートを貼らなかったり外壁が今のサイディングが出る前はモルタル壁が主流で通気層をつくることをしなかった為 壁内結露によって断熱材が湿りかびが生えたり柱が腐ったりします 今回の断熱は予算上この方法で断熱します断熱材はグラスウール、施工は大工さんがしますので単価が安くできます インターネットで調べると最近外断熱という言葉を目にします スチレンボードで柱の外側全体を包みますスタイロフォームなどがよく使われます グラスウールを柱に入れると100MMの断熱材が入りますがスタイロフォームを貼ると60MMで同じ性能がでます単価はとても高く畳2枚分で3500円位プラス施工手間 グラスウールだと800円プラス施工手間ですので壁全体を断熱することになるとその差は大きいです 外断熱にすると断熱材や気密シートが柱の外側にあるため柱が外気に触れず結露しない為腐れないという利点があります 充てん(内)断熱は外側にも内側にも接していますので 外側が冷やされ内側は暖められます壁内に水蒸気が入ると冷たい部分に来た時に結露します 気密シートの施工精度がより重要になってきます 予算があえば外断熱にしたかったです

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